受験生の方へ

テキスト名: 『生物学的文明論』 本川達雄(著)

 

【テキスト概要】

 このテキストは、過去に『ゾウの時間 ネズミの時間』というベストセラーを著した本川達雄氏によって書かれたものです。著者は生物学者の立場から、高度な技術が作り上げた現代社会の環境問題を解決する糸口を、本書で提示しています。そもそも生物とはどのようなものか、という生物の本質を説きつつ、生物学的発想で現代社会を批判的に見たのが本書です。


 

 影山 礼子 先生
【採用理由】

 今日、環境問題、資源・エネルギーの枯渇、超高齢化社会、金融危機などなど、私たちが直面している問題は、きわめて深刻で待ったなしの状況です。これらにどう向き合うべきか、誰もが真摯に考えなければなりません。とくに、日本の将来を担う若者が世界的な議論に参加しなければならない課題は山積しています。
 著者が指摘するように、現代はマネーが跳梁する「万事お金の世」といってもさしつかえないのではないでしょうか?この貨幣経済の背景にあるのは数学・物理学的発想で、それが便利で豊かな社会を作ると同時に、環境問題において負の側面をも生み出しているともいえるでしょう。著者は、地球的な環境問題の解決には、数学・物理学的発想ではなく、むしろ、人間と環境との「共生」という営みが大事であると述べています。
私のクラスでは、学生さんが多様な物の見方に気づき、また、自らの生き方を問い直す切っ掛けになればと願い、本書を選びました。

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